2007/8/16景信山〜城山〜高尾山

前の年から1年。忙しさにかまけてまったく山行せずに夏になってしまいました。
本当に1年ぶりですので、どこに行こうか迷いましたが、ブランクも長いので高尾あたりかな・・・と思い、まだいっていない「裏高尾」から表高尾に行ってみようと、この1週間前にチャレンジしました。蛇滝口から裏高尾に登りましたが、まったく写真も取れないほどのバテ方で、記録にも残せません。悔しいから再度チャレンジしようと思い立ったわけです。今度はもっと奥から上がろう!しかし・・・・、これが大変な目に遭うとは思いもよらず。バテの怖さを思い知った1日でした。
裏高尾とは、高尾山と旧甲州街道の間のことで、今の甲州街道がなかった頃歩いて行く道のことです。今もバスがJR高尾駅から途中の「小仏」まで走っていてますが、途中は本当に鄙びた田舎道でして、街道と言うには細すぎる道ですよ。バスが走ると道幅一杯だものね。運転手さんもうまいもんです。行程20分で終着の「小仏」に着きます。
すぐ脇に中央高速が走っており車の音が結構うるさいのには驚きました。(よくラジオの交通情報で言う「小仏トンネルで渋滞○○キロ」っていうのはこのあたりなんですね。)

バス停から奥の方に歩いていくと、急カーブが2回続き、上がりきったところに「景信山」の登山口があります。ホントは景信山ではなく、旧甲州街道を小仏峠に上がろうと思っていたのですが、急に思い立って上がってしまいました。標高727mで高尾山より高く、どうせ来たんだからと軽い気持ちだったんです。
最初は階段。それほど続かずすぐに山道になり、つづら折りのように続きます。最初は軽快だったのですが、高尾山のように整備されていない道なので、段差やゴロ石がかなり多く、次第に脚が上がらなくなってきました。

ガイドによると、45分で別の道との分岐点に着くと書いてあったのですが、その分岐点までが長い長い・・。この辺かな?と思ったところが実はまだ半分も行っていないところで、この辺で息が続かなくなり休憩。Tシャツぐっしょりで、最初の着替え。
アクエリがぶ飲みしても、まだ息が整いません。前年に経験していたのに、この1年間のブランクが体を更に衰えさせていたようです。

かなり休んで再度歩き始めましたが、結構キツイキツイ。分岐点を目指してひたすら脚を進めましたが、その歩みも最初の頃からするとやけにゆっくりになってきていて、歩幅も小さくなっていました。一瞬戻ろうかな?と思いましたが、ここから戻ってはちと恥ずかしいものがありますので、ともかく歩くことに。

1時間以上かかってやっと分岐点。すでにグッタリ。写真も取る元気なくなっていて、ひたすら休むだけ。大丈夫かぁ??
分岐点から、山頂までは通常20分程度なのに、ここから一歩一歩、ゆっくり脚を上げます。後続からはどんどん抜かれるし、だらしないなぁ。景色を見る元気もなく、最後の階段地獄。
ようやく、頂上が見え、ゼイゼイしながら倒れこむように頂上にあがりました・・・・。
頂上には茶屋がありましたが、今日はお休みのようで開いていません。そのかわり大量のベンチには誰もおらず、倒れこんで休んでから初めて景色を見ました。
おぉぉ!結構いいではないか!と少し感動。達成感も湧いてきました。
景信山からの景色

景信山の頂上ベンチ

2枚目のTシャツに着替え、休憩もかなり長くなりました。というよりも体力回復のためと言った方がいいですね。ホントにしばらくグッタリしていました。
いつまでも休むわけにもいきませんので、小仏峠に向かいます。
ここから小仏峠までは下りの快適な路なのですが、景色はさほどよくありません。尾根道をひたすら歩く感じです。
約30分で小仏峠に着きました。
なぜか、狸の置物があり、「小仏峠頂上 560m」と案内標が並んでいます。なんかホノボノする感じ。
景信山からの景色その2

小仏頂上案内狸

小仏峠でかなりの休憩。汗も出しつくしてアクエリも半分以上がなくなっています。
ここから城山までまたもや登り。傾斜も結構なもので脚が上がりません。ホントなさけない・・・。
一歩一歩脚を出しては休憩。10歩進んで小休止を繰り返して、とりあえず小さな茶屋に着きました。でも開いてません。
座ってまた休憩。下向いて息を整えても体に息が戻りません。ホントどうしよう?小仏まで戻ろうかな・・・・。とちょっと弱気に。
でもここで小仏まで戻っても帰りの「にいの」に寄れないと思うと楽しみが半減しますから、何とか進もうと前進します。
城山の前まで来て更に絶望感。かなりの傾斜が見えます。えーー・・・ここも登るのかぁ?冗談じゃないよー。といっても進んでしまったものは仕方ありません。結局更に亀のような歩みを続けます。息も絶え絶えで城山着。うーーんホント疲れたなぁ。
景色を楽しむどころではありません。1枚だけ相模湖を撮りました。
城山から相模湖が見えました。
 
ここからは写真はありません。撮る元気がなくなってしまって・・・。
城山から一丁平を過ぎて多少のアップダウンもありましたが、死んだようにただ歩くだけ。景色を楽しむような余裕もなく下を向いて歩き続きました。特にもみじ台の階段は絶望感で結局あきらめ、巻き道を行ったのですが、50歩歩くと休憩しドリンクを飲み息を整える有様。結局高尾山頂下まで1時間以上かけてようやくたどり着きました。しかも汗でTシャツもタオルもびっしょり。もう着替えもありません。仕方がないので日向でシャツとタオルを乾かすことにしました。恥ずかしいなぁ・・・。

小1時間も休憩して、ようやく生乾きのTシャツを着て更に高尾山頂に上がりますが、たいした高さでもないのに階段の途中で目がくらみだし休憩。くらくらしながら山頂まで上がりました。しかもドリンクがなくなり山頂の売店で買おうと思って歩いていたら、だんだん目がかすんできました。えーー!これって「熱射病か?」とビックリして、売店で「アクエリアス下さい!」と買って一気に飲み干し、日陰で座りました。あーー、やっと落ち着いた。無理するんじゃないよなぁ・・・。

ここからは1号路を観光客と一緒に歩き、ケーブル駅まで行ってすでに意気消沈。気力も使い果たしケーブルでのご帰還です。
体ものどもビールを求めていて、すぐに「にいの」に転がるように入店。「生ビール!それと鮎塩焼き!!」と注文すると、おかみさんが「ごめんなさいね、鮎が終わっちゃったのよ・・・。」なんだよ、オレの今日の楽しみがぁ・・とガッカリ。仕方がないので、「じゃ、山女の塩焼きでいいや・・・・。」と、とにかく生ビール飲めりゃいいと出されたすぐに大ジョッキ一気飲み。「プハーーーー!おかわり!」おかわりきてまたもや「ゴクゴクゴクゴクゴク・・・」で8割がたを一気飲み。山女が来た頃には3杯目に突入。出し尽くした水分の補給に努めます。おそばも食べずに生ビール大ジョッキ3杯を飲みつくして、やっと体が落ち着きました。うまいよなぁ。

帰りに駅でおみやげ買って電車に乗りましたが、高尾駅からのJR中央線ではさすがに疲れと酔いでぐっすり。乗り換えの国分寺駅まであっという間ででした。
ブランク明けの2戦は「バテ」のつらさを思い知らされました。でもこれで諦めるのは早いです。自分の今の限界が見えたし、次回は絶対バテないぞ!と決心した次第です。


inserted by FC2 system