2007/11/23陣馬山⇔景信山

高尾山は卒業と思って奥多摩の山に行こうかと計画していたら、またもやカミさんから同行の要求が。「アンタ前回で懲りたんじゃないの?膝がダメでしょうが。」と突き放したところ、もう直ったので大丈夫だと言います。そんなら仕方がないので高尾辺りでお茶を濁すことに。電車で行くと再発した時に大変なので、今回は車で行くことにしました。帰りの一杯ができないのが大変残念です・・・・。
前日深酒したため、またもや寝坊。8時頃の出発になってしまいました。高尾辺りならまあいいかと思い、新しく中央高速とつながった圏央道を走って高尾を目指しました。
高尾へはあきる野ICから高尾街道を通って甲州街道に出ればいいのですが、何を間違えたのか途中で陣馬街道に入ってしまい、「陣馬山でもいいかなぁ。」と途中で計画変更。この時期だと高尾山付近は裏高尾でも混雑しているだろうから、かえっていいかもと勝手に考え、陣馬高原下から更に和田峠まで一気に走ります。途中で車道歩きしている登山客を見ると、何か後ろめたい気持ちになるのは、普段歩いている人間だからかも。それなりに山好きになってきたようです。
和田峠につくと駐車場を兼ねた1軒だけの茶屋があり、600円払って停めさせてもらいます。ここは陣馬山への登山口なのですが、実は反対に上がると醍醐丸から茅丸・生藤山にも行け、「関東ふれあいの道」というコースの中継点でもあるのだそうで、看板が立っていました。
和田峠の茶屋

「関東ふれあいの道」看板

和田峠から陣馬山へは藤野からとは違い非常に近く、階段を20分くらい登るとすぐに頂上に出てしまいます。まるで山登り感覚なし。道中は北斜面なので霜が下りており、注意していないと滑ってしまいます。
あっという間に頂上。いつもの「芦毛の白馬」が迎えてくれました。
南面を見ると超ビックリ!普段は霞みがちな富士山がくっきり見えます。手前の麓まで手に取るような感じ。「ホー、すごいなー!」とつい口に出ましたよ。
気温が低いためか空気が澄んでいるのが理由のようです。茶屋の店員さんも「こんなに富士山がきれいに見えるのは年にそうないよ。」と仰っていますので、よっぽどラッキーなんですね。やっぱ普段の行いがいいと違うわ、と一人で納得。でもほんとにきれいです。思わずバシバシ写真を取りまくりました。
超綺麗に見えた霊峰「富士山」(ベストショット)

大して歩いていないのに頂上で富士山を眺めてばかりでは山登りになりません。ここからはとにかく景信山までは行こうと、とりあえず尾根道を歩きます。路は快適、天気も快適、体調も問題なし。ともかくさっさと歩きましょう。小1時間で明王峠に着きました。ここでも富士山がよく見えます。
陣馬からの尾根道

 明王峠からの富士山

休憩をソコソコにして更に脚を進め、底沢峠〜堂所山と過ぎ、行程1時間半で景信山に着きました。天気がいいので景色がいいです。なぜかハム通信やっている人もいます。
茶屋は結構な人。昼時なのでストーブで料理までしている人もいます。こっちも腹減ったので茶屋名物なめこ汁を頼み、自家製のお饅頭を食べ、腹の足しにします。
よく見ると、高校生のようなユニフォーム姿の団体がいます。高校の山岳関係の部活で山を走っているみたいです。話からは「ここ(景信山頂)から高尾まで1時間だな。」と言うのが聞こえてきました。え?走るの?山を?なぜ??と思いましたが、そういうレースがあるようです。うーーん何でそんなに急ぐのかなぁ・・・。そういえば、歩いているとよく後ろから「すいません」と声をかけられ猛スピードで抜いていく人を見かけますが、この山岳レースにチャレンジする人たちなんですね。
まあ趣味は好き好きですから構いませんが・・・。
景信山頂上着
景信山から八王子方面を見ます
ゆっくり休んで、さてここからどうしようかと思いましたが、和田峠に車を置いていますから、ここから戻ることにします。陣馬山の茶屋でうどん食べたくなったのも大きな理由。今日は飲めないし・・・。
戻りは来た路をそのまま歩きます。堂所山〜底沢峠と木漏れ陽の中で尾根道を快調に歩いていたら、カミさんが遅れ気味なってきたので、聞いてみたらまたもや脚が不調になってきたとのこと。下りが痛いと言うので前回と同じ膝の故障でしょう。おーーいまたかよ。仕方ねぇなぁ・・。ペースを落として、ゆっくりと歩きます。
明王峠で脚休憩。ドリンク飲んで一服し、脚の回復を待ちます。休憩しながら周りを見回していると、晩秋ということでほとんど枯れている花の中に、菊が咲いているのを見つけました。
木漏れ陽の尾根道

明王峠の菊

若干脚が回復したようなので、休憩を済ませて陣馬山まで急ぐことにします。カミさんはダブルストックで何とか付いて来ます。陣馬山までは若干の登りなので、脚には障らない様子です。30分位で朝来た陣馬山に戻ってきました。
頭の中は「山菜うどん」で一杯。前に食べた「信玄茶屋」に行き、若い店員(女子高生?)に注文。ついでに「味噌おでん」も追加。腹減っていたので一気に食べちゃいました。うーー、ごちそうさま!
陣馬山に戻ってきました。

信玄茶屋

山菜うどんと味噌おでん

 
うどんとおでんを食べ終わると、すでに3時過ぎ。普段の徒歩行ならとっくに麓へ下りている時間です。今回は車で、しかも行程20分のところに駐車してあるからならではののんびりさです。しかしさすがに時間も遅くなりました。へたすると暗くなります。さっそく下山することに。
ところがカミさんの脚は限界状態。下り階段が怖いとのたまっています。ふーーん、じゃあ横に歩いてみたら?と言ったら、あら不思議、本当に痛くないと言います。カニの横歩きみたいにして階段を下りて行きます。さすがに歩調は遅いので、後続からどんどん抜かれますが、「スイマセン先に行ってください。」を連発。30分くらいかけて和田峠に着きました。ヤレヤレ・・・。
峠には車が数台しかなく、後はみんな下りちゃったようです。靴を履き替えこっちも帰りましょう。山陰で薄暗くなってきた道をひたすら下りて行きます。
峠から少し走ると、途中で渋滞にぶつかりました。どうしたのかなと思っていたら、どうやら道が狭いので、登りと下りの車がすれ違い出来なくなったためのようです。前の方はずいぶん前に下山した人のようでしたが、数十分待たされていたようで、すでに警察車両がきて、警官が交通整理していました。稲荷の車が下りの最後の車両で、警官が無線越しに「白いワゴンが最後です」と言われた時には、ウサギと亀の話を思い出してしまいました。
車での山行は下山後の一杯ができないので面白味がないのですが、登山口近くまで車で行けるので体は楽です。こういうのもたまにはいいかな、と思った1日でした。(完)


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