2009/08/07〜08/08 雲取山
昨年9月にチャレンジして頂上直前でガスに巻かれ撤退した雲取山。1年越しで再チャレンジです。前回の轍を踏まぬよう今回は1泊することとしました。できれば購入したてのテントを利用したいと考え、リュックの上にテントを巻きつけての山行となりました。 |
宿泊登山は今回が始めて。去年は日帰りのため頂上に午後到着となる行程となり、どうしてもガスが出やすい時間帯になってしまうと思い、早朝に頂上に立てるよう頂上付近で泊まり時間調整を図ることとし、電車で奥多摩駅→バスで鴨沢まで行きます。 | |
奥多摩駅 |
行きのバスです。 |
鴨沢までは40分位で、前回も風景は撮っているから今回は省略。朝9時半スタートで、まず小袖乗越まで歩きます。30分で到着。ここも前回車を止めたところなので写真はパス。相変わらずの風景でした。小袖乗越からは堂所までの長い登り。ここが長いんだよなぁ。でも傾斜も余りなく、体力的には問題ありません。11時半頃に到着しました。ちょっと休憩してそのまま更に登ります。ここから七ツ石山分岐までが厳しい登り。ダラダラとしてしかも急坂の連続。脚に応えペースもダウン。1時前頃に七ツ石山分岐着。休憩してドリンクと固形食で昼食を取り、七ツ石山はパスして巻き道を行きます。ブナ坂に着いたのが2時頃になってしまいました。ここからは開けた防火帯を歩きますが、去年は枯れていた花(マルバダケブキ)が群生していました。 | |
今年は枯れてません。 |
マルバダケブキです。 |
ブナ坂鞍部から防火帯を行くと、小さいアップダウンを繰り返します。そのうち急に広い場所に出ますが、これが五十人平ヘリポートです。地面に大きく○を書いて中にHの文字。ヘリポートだからですね。 | |
ヘリポート |
看板ね。 |
15時頃雲取奥多摩小屋に到着。 先に進んで雲取山荘に行くか迷いましたが、バテているし、足も結構きているのでここで泊まることにしました。入ると暗くて一瞬やめようかなと思いましたが、ま、寝るだけだし、テントでもいいしと思い出てきた若い兄ちゃんに「泊まれますか?」と聞くと「ハア、大丈夫です。」という返事。そりゃ旅館じゃないから仕方ないけど、返事に元気がないなぁ。テントはと聞くと、今日は天気が不安定なので雨降るかもしれないといわれ、じゃああっさり小屋泊にすることに。3500円です。自炊なんで、水場まで水汲みに行くと目の前に鹿がいました。水場では人も鹿も順番待ちするんですね・・・・。行儀いいねぇ。 小屋には広間(囲炉裏風)と奥に二段の宿泊部屋があり、布団は自由に使うことになっています。ふーーん結構清潔じゃん。但し電気は自家発だし5時から9時までしか点灯しません。暗いなぁ・・・。早めに晩飯(カレーうどんとご飯)の準備をしていると、夕方から凄い雨。落雷も半端じゃない。ゴロゴロがならないでいきなり「バシャーン!」雨音が「ダダーー」、さすがに山の上だわ。半端じゃない。テントにしなくて良かった・・・・。食ったらさっさと寝ちゃいましょう。8時前には寝ちゃいました。疲れているんだろうね・・・。 翌朝は4時起床。自然と目が覚めました。暗い中携行ライトの明かりだけで準備。トイレ(これがまた風情あり)も済ませ、さあ頂上アタックじゃぁ!4時過ぎに出発です。夜も明けて天気もまあいいし、今回は期待できます。 |
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小屋前の朝 |
もう一丁(富士山見えます) |
小屋からは1時間くらいの行程ですが、結構厳しい上りもあります。まずはいきなりの急坂。巻き道案内の分岐標もありますが、ここは登っちゃいます。脚が・・・・。そして前回撤退した小雲取分岐です。感激ですねぇ。 | |
最初の分岐 |
前回の撤退現場 |
ここからは未知の世界。大げさだけど行ってないから、結構ドキドキものです。朝早いから稲荷一人だけの道。鳥の鳴き声と歩くたびに出る足音とステッキ音しか聞こえません。1時間位で避難小屋が見えました。「ああ、ここが雲取山なのか」と最後の急坂を登ります。でも避難小屋は頂上ではなく、その裏手に頂上はありました。 2009年8月8日午前5時30分。やったぁ!1年越しの雲取山です。苦節1年、感激もひとしおですね。 |
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雲取山頂上 |
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頂上からは富士山は無論、南アルプスまでが見え、更に今回はラッキーにも雲海も見れました。甲府盆地の雲海ですね。大菩薩嶺脇からこぼれるように雲が流れるのが見えました。(標識の裏右側です) 更に富士山や雲海などいくつもの光り輝く景色が見られました。感動モノです。 |
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頂上からの富士山 |
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雲海(左が大菩薩嶺) |
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堪能しての下山です。避難小屋の脇を通って行きますが、名残惜しくて避難小屋を撮っときました。うーーんいいねぇ。避難小屋とは思えない作りだなぁ。今度はここに泊まって見ようかな? | |
雲取避難小屋 |
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後は来た道を下りるだけですが、これがまた長いのなんのって、ホント鴨沢ルートは初心者向けとは言うものの、この距離には閉口します。七ツ石山分岐から堂所までの急坂を下るのは登り以上にツライ坂です。堂所からも2時間下りっぱなしですから、小袖乗越辺りからは、脚もガクガクしてきて鴨沢集落付近まで来ると、もう一歩一歩が牛のよう。下りなのに前に進まないのですよ。何とかバス停までたどり着くと、9時30分前、バスの時間まで5分。おーーギリチョンじゃあ。バスに乗るとお客さんは私ともう一人の登山客のみ。ガラガラで奥多摩駅まで30分で着いちゃいました。まだ10時だよ・・・。とりあえず生ビール飲みたいので、駅2階の食堂でカレーライスと生ビールで乾杯!さくっと飲んでさくっと帰りましょう。午前中の青梅線は空いていました。 これで雲取山は制覇しました。次は南アルプスか金峰山にチャレンジしますよ! |