2011/08/17〜8/19(北岳)

【二日目】
さあ、二日目。北岳登頂当日です。昨夜は強風と雨で明け方まで絶望的だったのですが、明るくなるにつれ持ち直し、風雨はおさまりました。しかし北岳は昨日以上のガス。とにかく行けるところまで行こうということで、5時スタート。『草すべりコース』を登ります。急坂ということでしたが、昨日の広河原からの坂を経験しているからか、さほどではありませんでした。
最初は御池が見える草地の坂をほぼ1時間登ります。樹林帯に入りさらに上がると大樺沢の雪渓が見えました。
朝の北岳(ガスがかかってる・・・)
草すべりコース登山口
樹林帯に入ります。
大樺沢の雪渓が見えます。
上がるにつれ、ガスが濃くなってきます。大樺沢右俣コースとの合流地点に着くと、オジちゃんオバちゃん4人組が休憩しており、「御池小屋から来たの?」と言われました。「はい」と答えると、「大変ね」と言われちゃいました。後で先行したメンバーに聞いたら、あのグループは北岳に向かっていたものの、ガスで見えないから断念したそうで、「このガスじゃ北岳にきただけになっちゃう。」とダジャレ言われたそうです。ハハハ・・うまいこと言いますよね。
更に進みやっとのことで7時ジャストに小太郎尾根分岐に到着。しかしガスで景色はまったく見えず、小休憩して肩の小屋に向かいます。しかし、景色の見えない登山って歩くだけの苦行に近いですね。
白い世界の中を歩き続き、7時45分北岳肩の小屋(標高3000m)に着きました。
右俣コース合流(ガス出てます。)
小太郎尾根分岐(ガス濃いねー。)
10m離れるとこんな感じ。
肩の小屋到着(標高3000m)
このガスではさすがにテント泊は見当たりません。少し小屋で休憩させてもらいましたが、中は結構広く、泊りにはよさそうな小屋でした。10分位休憩し頂上を目指します。相変わらずのガスでまったく見えませんが、かえって恐怖感も感じないのでいいかもしれません。ホントは恨み骨髄のガスなんだけど・・。この辺で強風まで出てきてしまい、「ゴーーー」という風と「ハッ、ハッ、ハッ」という自分の吐く息の声しか聞こえません。風で飛ばされたらどうしようかな?ふと、テレビで見た遭難シーンを思い起こします。
両俣コースとの分岐を過ぎ更に進むと何度も「ここが頂上か?」と思わせるニセピークが二三箇所あり、オイオイ頂上どこなんだ?と思ったら、急に広い場所に出て、ここが頂上でした。8時45分、標高3193m、日本第2の山である北岳制覇です。
両俣コース分岐
頂上到着(証拠写真じゃ!)
頂上の塔頭と地蔵(なんでお地蔵さんがサングラスしてんだ?)
 
まったく景色は見えないので、証拠写真を撮って、動画撮って、飯食って、15分程度で下山開始となりました。下山は八本歯のコル経由で大樺沢のルートを取りました。頂上から吊尾根分岐までは強風でしたが、その先はガスだけで風はありません。1時間ほどで八本歯のコルに到着。
休憩して大樺沢を降りますが、これがすごい道で木の梯子の連続。更に進むと大樺沢の急な坂に出ますが砂利道なんで歩きづらく、延々2時間かかって二股分岐に到着。ここが一番キツかった場所でした。途中「大樺沢の雪渓」があり写真撮っときました。夏でも残るんですね。この辺りまで降りるとガスが晴れ、見事な景色が見れました。
八本歯のコル
大樺沢
雪渓
二股分岐
ガスが晴れました。(右の峰に出ているのは地蔵岳のオベリスクかな?)
 
ここから30分強、12時半頃御池小屋に戻りました。合計7時間半で、登り3時間45分、下りも3時間45分と同じ時間かかったとは驚きです。それでもテントに戻って一安心。
今日はどうしようかメンバーと話しましたが、どうも明日は天気が崩れるということで、急きょ撤収することに。甲府まで降りてホテル泊して町で飲もう!と下り始めます。ところが北岳登って降りてきた後の広河原への下山は無謀でした。途中から脚にきて、一歩一歩が危なっかしくなり、トレポなしでは進めなくなってしまいました。最終バスは5時ですが、ギリギリのところでメンバーが迎えに来てくれ、荷物を持ってくれました。ようやく5時直前アルペンプラザに到着。乗合タクシーがあったので早く着けると思い、乗ったら結局芦安までしか行ってくれず、芦安からバスに乗り換え、7時過ぎに甲府駅に到着。
ホテルに入って7時半過ぎに飲み屋でカンパーイ。水分補給と減った腹を満たすために、生大2杯に地酒の連打。ようやく落ち着きましたよ。しかし脚はパンパン。歩くのがツライ・・・・明日から厳しいゾーーー。と10時過ぎに就寝しました。
3日目は帰るだけですので、写真はありません。もう一回天気のいい時に登りたいですね。今度は無理しないようにしようっと!

【1日目】 【おまけ(花の写真集)】

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